七窯社

七窯社

七窯社の歩み 「愛情を持って、地域資源を活かし、世界を彩る」

七窯社の興りは、1949年に鈴木富郎が創業したタイル商社・七(なな)洋社(ようしゃ) (後:七窯社 鈴木タイル店) に遡ります。当時は国内の建築物が木造からコンクリートへと転換する時期で、国内でも多くのタイルが製造されるようになってきていました。 ヒラクビル
https://machi.mosha2.jp/より引用 ヒラクビル


1988年には2代目・鈴木典雄が有限会社鈴研.陶業を設立し、役物(やくもの)タイルの生素地製造を開始します。役物とは特殊な役割を持ったタイルのことをいい、中でも典雄は建物のコーナー部分に使用する「曲がったタイル」の生地の製造に取り組みました。

その事業がバブル期の日本で隆盛を極めた一方、新たな建築素材も次々と台頭します。かつてはお風呂場やシンクに頻繁に使用されていたタイルですが、現代の人々にはなじみの薄いものになりつつあるのが現状です。
そんな中、タイルの役割としてその装飾性に着目し、2011年には経営理念として「愛情をもって、地域資源を生かし、世界を彩る」を掲げます。そしてタイルの新しい可能性を求めて、2013年、3代目・鈴木耕二が着手したのがタイル・ブランド「七(なな)窯社(ようしゃ)」です。これまでにタイルのパズルやユニークな形のタイル(金魚型など)、タイルのアクセサリーなどに取り組んできました。
ヒラクビル
※オリジナルタイル 金魚(左)・蝶々(右)

――建物を彩る建材から、人を彩るアクセサリーへ―― 「タイルの新しい楽しみ方」を発信したい 七窯社は、美濃焼タイルの新しい楽しみ方を発信するブランドです。中でもアクセサリー部門は「建物を彩る」タイルの美しさに着目し、「人を彩る」というコンセプトのもとスタートしました。
モザイク
※アクセサリー もざいく

七窯社のアクセサリーは、美濃焼の産地である岐阜県多治見市で作られています。この地には焼き物に携わる多くの会社や人が集まっており、私たちはそうした地域の人々に支えられながら日々制作を行っています。そのもととなる原料は、美濃地方の原料メーカーから、タイルや美濃焼に用いるものをいただいています。
多治見市
https://machi.mosha2.jp/より引用 土岐川

デザインには、美濃の地に集まった陶芸作家を起用しています。新しい挑戦をする際には、それぞれ専門分野を持つ地元の会社が手を貸してくれます。制作は、地元の職人の手によって、ひとつひとつ丁寧に行われています。そしてどんなに手をかけて育てたアクセサリーも、最終的には人の手が届かないところ(窯の中)で完成を迎えます。窯の中では様々な化学反応が起こり、時には想像もしない変化を生みます。そうした驚きも楽しみながら、みなさまのもとに作品をお届けしています。
足元の「土」、地域に根付く「文化」、会社に伝わる「技術」、作家の独創的な「デザイン」、それを形にする「職人技」、雄大で予測不能な「自然」、そして携わる人々の「愛情」がすべて繋がって、ようやく、個性ある1粒が出来上がります。そうして生み出されたタイルのアクセサリーで、みなさまの日々に彩りをお届けできれば幸いです。

――美濃焼タイルとは―― 平安時代から続く美濃焼の技術を発展させて作られたもの。昭和に入ると色鮮やかなモザイクタイルで一目を集めました。 現在、日本で生産されているタイルの約80%がこの美濃地方で生産されています。 今日でも美濃焼タイルは、日々開発と進歩を続けています。

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